「愛犬の口臭が急にきつくなった」「歯に黄色い汚れがついている」……そんな悩みはありませんか?
実は、私自身も愛犬(チワワ)のオーラルケアを甘く見ていた飼い主の一人でした。口の匂いがかなり気になってきたので、動物病院に連れて行った結果、歯周病がひどくなっており、その結果、愛犬は一度に8本もの歯を抜歯することになってしまったのです。
この結果になったことに申し訳なさと悔しさで胸がいっぱいになりました。
歯磨きは嫌がるけど、「できることだけでももっとしてあげていればよかった」、「もっと早くから予防していれば……」という私の後悔はあります。このような後悔は他の飼い主さんにはしてほしくありません。
この記事では、犬の歯石がなぜ危険なのか、そして後悔しないために今日から家庭でできる「正しい予防法」を、実体験を交えて分かりやすく解説します。
なぜ犬に歯石がつくと危険なのか?
犬にとって歯のトラブルは、単なる口の問題ではなく、命に関わる重大な問題です。
3〜5日で歯垢が「歯石」に変わる衝撃
人間の場合は歯垢が歯石になるまで約25日かかると言われていますが、犬はわずか3〜5日で石のように硬い歯石に変わります。一度歯石になってしまうと、家庭の歯ブラシではもう落とすことができません。
放置すると招く「歯周病」と「内臓疾患」のリスク
歯肉炎から歯周病に進行すると、細菌が血管を通じて心臓、肝臓、腎臓に運ばれ、重篤な疾患を引き起こすリスクがあることが報告されています。
【体験談】抜歯が必要になった時の愛犬の様子
我が家のチワワの場合、見た目では数本の汚れに見えましたが、精密検査をすると歯茎の奥まで炎症が進んでいました。
- 症状: 口臭がとてもする歯に歯石がついている
- 抜歯: 結果として8本抜歯。小型犬にとって大きな負担となり、飼い主としても非常にショックな経験でした。
獣医師も推奨!犬の歯石を予防する4つの基本対策
最も効果的な「歯磨き」
歯石予防において、物理的に汚れを落とす「歯磨き」に勝るものはありません。
私自身も現在は毎日愛犬の歯磨きに取り組んでいますが、正直に言えば「完璧にケアできている」とは言えません。1回の歯磨き時間は数十秒程度です。その代わり、食事やおやつの後は、たとえ数十秒でも必ず磨くというルールを決め、回数を分けて取り組んでいます。
1日トータルで2分程度のケアですが、「とにかく歯についた汚れ(歯垢)だけはその日のうちに落としてしまう」ということを何より大切にしています。完璧を目指して挫折するよりも、短時間の「ちょこちょこ磨き」を継続することこそが、最大の予防になるとおもっています。
挫折しないための「優先順位」を知ろう
全部の歯を完璧に磨こうとすると、愛犬も飼い主も疲れてしまいます。とくに歯磨きを嫌がるワンちゃんが多いと思いますし、無理やりは絶対にやめましょう。できるなら歯垢が溜まりやすく歯石化しやすい「上あごの奥歯(一番大きい歯)」の外側だけを狙いましょう。
ここさえ汚れが落ちていれば、重度の歯周病のリスクを下げることができるそうです。慣れてきたら、少しずつ前歯や裏側へ範囲を広げていけばいいのです。
歯石の付着を抑える「食事・サプリメント」
食べカスが歯に残りやすいウェットフードより、ドライフードの方が比較的汚れにくい傾向にあります。
- 工夫: 最近では、ごはんにふりかけるだけで口内環境を整えるサプリメント(このこのふりかけなど)も有効な選択肢です。
- 飲み水の活用: 歯磨きをどうしてもさせてくれない日の補助として、飲み水に混ぜて口内の菌を抑えるケア用品を併用するのも一つの手です。
噛むことで汚れを落とす「おもちゃ・ガム」
噛むことで歯の表面をこすり洗いする効果があります。
- 注意: 蹄(ひづめ)など硬すぎるものは、犬の歯が折れる(破折)原因になります。ハサミで切れる程度の硬さのものを選びましょう。
早期発見のための「定期的なセルフチェック」
週に一度は唇をめくって、歯茎の色や口臭に変化がないか確認しましょう。
【実践編】歯磨き嫌いの犬でもできる!3ステップ克服法
そもそも、なぜ犬は口を触られるのを嫌がるの?
犬にとって口元は急所の一つ。そこを無理やりこじ開けられたり、硬いブラシを突っ込まれたりするのは恐怖でしかありません。歯磨き嫌いの原因の多くは、「怖い・痛い」という過去の経験です。
- 無理に押さえつけていないか?
- ブラシを強く当てすぎて痛くないか?
- 「歯磨き=叱られる・嫌な時間」になっていないか?
これらを解消するために、まずは「歯磨き粉をなめるだけの楽しい時間」からリセットすることが、実は急がば回れの近道になります。
焦らず以下のスモールステップで進めましょう。
- ステップ1:口の周りを触ることに慣れさせる
おやつを使い、「口を触らせてくれたら良いことがある」と学習させます。 - ステップ2:歯みがきシートやガーゼから始める
指に巻いたガーゼに好きな味のジェルをつけて、前歯から優しく拭きます。 - ステップ3:歯ブラシに移行する
まずはブラシを舐めさせることから。奥歯の外側にブラシが届くようになれば合格です。
自宅ケアでは限界がある?プロによるクリーニング
どんなに頑張って自宅でケアをしていても、100%の汚れを落としきることは至難の業です。特に、愛犬の今の状態によって、病院や専門機関でのケアの選び方が変わります。
【ほとんど歯磨きができていない場合】動物病院での全身麻酔クリーニング
すでに目に見えて大きな歯石がついていたり、口臭がかなりきつかったりする場合は、迷わず動物病院を受診しましょう。
- 徹底した清掃: 全身麻酔をかけることで、犬が動く痛みや恐怖を感じることなく、歯周ポケットの奥深くに潜む細菌(プラーク)まで完全に除去できます。
- 精密な検査: 表面の歯石を取るだけでなく、レントゲンで歯の根っこの状態を確認できます。私のように「実は奥がひどい炎症だった」という見落としを防げるのが最大のメリットです。
- 抜歯処置が可能: 歯周病が進行している場合、その場で抜歯などの適切な治療が受けられるのは病院だけです。
【ある程度歯磨きができている場合】無麻酔クリーニングという選択肢
「歯垢はついているけれど、歯周病までは進んでいない」「麻酔のリスクを避けたい」という健康な状態であれば、無麻酔での歯石取りを検討するのも一つです。ただし、愛犬にたいしてある程度は歯磨きに取り組んでいるような場合が前提です。
- 麻酔のリスクがない: 高齢犬や持病があるなど、全身麻酔が不安な子でも受けられるのが魅力です。
- 日常のメンテナンスに: 普段から歯磨きを頑張っている子が、どうしても落としきれなかった表面の汚れを定期的にリセットする「美容院感覚」のケアとして向いています。
- 注意点: ただし、無麻酔では歯の裏側や歯周ポケットの奥まで完璧に綺麗にすることは難しく、あくまで「表面のメンテナンス」であるという認識が必要です。
⚠️ 筆者のアドバイス:
歯石は、一度つくとその表面がザラザラになり、さらに汚れがつきやすくなるという悪循環を生みます。すでに「石」になっているなら、まずはプロの手で一度リセットしてもらうことが、その後の自宅ケアを楽にする一番の近道ですよ。
後悔する前に「今日、数十秒」から始めよう
愛犬が8本抜歯した経験から言えるのは、「完璧じゃなくてもいいから、あきらめずに続ければよかった」という一言に尽きます。
まずは今日、おやつを食べた後に「シュッ」と一拭き、数秒だけでも歯の汚れをとってあげてください。その積み重ねが、愛犬との健康で長い生活を守る唯一の方法です。
私が愛用している歯磨きジェル
私の愛犬のチワワは歯磨きをいやがります。歯磨きに取り組み始めた頃は、歯を触ろうとしてもいやがりました。
オーラルケアができず、ずっと歯磨きガムを与える程度のことしかできていませんでした、
いろいろな歯磨き粉や歯磨きジェルを試しましたが、比較的安価で、犬にとっては好みの味がするPETKISS 歯みがきジェルは歯につけることを嫌がりませんでした。

PETKISS 歯みがきジェル アップルの香り 40g
¥467(2026/2/23日現在)
PETKISS 歯みがきジェルには3つの風味がありますが、私の愛犬のチワワはこれを指につけて歯に近づけると舌を出して舐めてくれます。
このジェルを使うまえに、指をお湯で濡らし歯を磨いています。その後、歯ブラシに少しだけこのジェルをつけて歯磨きをします。10秒から20秒程度しかさせてくれませんが。
その後、もう一度、このジェルを指につけて愛犬の歯に塗り込むように使用しています。
