犬の歯石を放置した末路は?8本抜歯の体験談から学ぶ「本当に正しい」オーラルケア

「犬の歯石、少し付いてるけどまだ大丈夫かな?」
「うちの子、歯磨き嫌いだし、もう少し様子を見ようかな」

そう思っている飼い主さん、実は私もその一人でした。
歯磨きを嫌がるから、歯磨きガムだけでしのいで
しかし、その「もう少し」という油断の結果、私の愛犬(チワワ)は最終的に8本もの歯を抜歯することになってしまいました。

この記事では、私の後悔から学んだ犬の歯石を放置する本当のリスクと、今日からできる正しいケアを解説します。大事な愛犬です。
私と同じ後悔を、あなたにはしてほしくありません。

あなたの愛犬は大丈夫?歯周病セルフチェック表

愛犬の口内環境をチェックしてみましょう。私は獣医さんではありませんが、いろいろなWEBサイトに記載されていることでチェック表をつくってみました。一つでも当てはまれば、目に見えないところで歯周病が進行している可能性があります。

チェック項目 チェック
口臭が強くなった気がする
歯の根元が茶色や黄色くなっている(歯石)
歯ぐきが赤く腫れている、または出血がある
以前より、硬いものを食べにくそうにしている
前足で口元を気にする仕草をよくする
鼻水やくしゃみが増えた(歯の菌が鼻に回っている可能性)

【診断結果】 1つでもチェックがあれば、すでに中程度の歯石が付着しているサインです。早めの対策を検討しましょう。

犬の歯石を放置した末路…歯周病が引き起こす恐ろしい病気

犬の口内環境は人間とは大きく異なります。放置すると、想像以上のスピードで悪化していくといわれています

わずか3日で「石」に変わる

人間のプラーク(歯垢)が歯石になるまで約25日かかるのに対し、犬はわずか3〜5日と言われています。一度歯石になってしまうと、もう自宅の歯ブラシでは絶対に落とせません。

歯周病菌が内臓を蝕む

「たかが歯の汚れ」と侮ってはいけません。歯周病菌が血管に入り込むと、血流に乗って心臓・腎臓・肝臓などの重要な臓器にダメージを与えることが科学的に証明されています。

顎の骨が溶けてしまうことも(口鼻瘻管)

悪化した歯周病は、歯を支える「顎の骨」を溶かします。最悪の場合、鼻と口が貫通して膿が出る「口鼻瘻管(こうびろうかん)」や、少しの衝撃で顎の骨が折れてしまうケースもあるのです。

【私の後悔】8本抜歯して気づいたこと

私の愛犬は口臭がしていたのですが、歯磨きを嫌がるので歯磨きガムだけを与えるというだけのオーラルケアでした。
口臭もひどいので、獣医さんにみてもらったところ、歯周病がかなり進行していると診断され、抜歯を8本もすることになりました。
抜けた歯をみせてもらいましたが、根元は真っ黒でボロボロでした。
あんなに小さな体で、ずっと痛みや違和感を抱えていたのかと思うと、申し訳なさで胸がいっぱいになりました。
手術後、口臭が消え、食欲が以前より増した愛犬を見て、「もっと早くケアしていれば、この8本は残せたのに」と痛感しました。
このことがきっかけで、私は愛犬が嫌がる歯磨きでしたが、できるところからとりかかり、
いまでは、歯磨きがすこしできるようになり、愛犬には歯石もほとんどつかない状態になりました。

「自分で歯石を取る」のは危険?セルフケアの落とし穴

ネットで売っている「犬用スケーラー」があります。歯磨きに慣れてない犬や毎日ケアをきちんとできてない飼い主にとっては、スケーラーをつかって歯石をカリ取ろうとするのは非常に危険です。

  • 歯の表面に傷がつく: 専門知識なしに削ると、エナメル質に微細な傷がつきます。そこにさらに強力な歯石が付きやすくなるという悪循環に陥ります。
  • 突然動いた時の大怪我: 犬が動いて口の中や歯茎を突き刺してしまうリスクがあります。
  • 表面だけ取っても意味がない: 本当に怖いのは目に見える場所ではなく、歯周ポケットの奥に潜む菌です。これはプロの器具でなければ除去できません。

プロに頼む「犬の歯石取り」費用と選択肢

歯石が溜まってしまったら、一度プロの力を借りるのが一番の近道です。

① 動物病院での全身麻酔による処置

  • メリット: レントゲンで歯根の状態まで確認でき、歯周ポケットの奥まで完璧に洗浄できます。
  • 費用感: 約3万円〜7万円(検査代、麻酔代込み。本数や状態により変動)
  • おすすめ: 根本的に治療したい、口臭がひどい、高齢になる前にリセットしたい場合。
ほとんど歯のケアをしてきていない飼い主の人は一度は動物病院でみてもらうことをおすすめします。

② 無麻酔歯石取り

  • メリット: 麻酔のリスクがない。見た目がきれいになる。
  • デメリット: 歯周ポケットの奥までは掃除できない。犬が動くと危険。
  • おすすめ: まだ歯石が軽度で、麻酔がどうしてもかけられない事情がある場合。
獣医さんは推奨してない人が多いですが、普段、歯磨きがある程度できていて、数カ月に一度という程度あれば、無麻酔で歯石とりまでしてくれるサービスもありますので、利用してみるのもいいとおもいます。ほんの少しの歯に歯石をついている場合、歯石を取ってくれるます。歯周病になっているような場合は推奨しません。、

歯磨き嫌いな子でも続けられる!今日からの3ステップ

私は愛犬の抜歯を経験してから、私は必死でオーラルケアを学びました。歯磨きが苦手な子でも、これなら続けられます。

  1. ステップ1:まずは「口周り」を触るだけ(1週間)
    いきなりブラシを入れず、撫でるついでに口元に触れる練習から。おやつを使いながら「口を触られる=良いことがある」と覚えさせます。
  2. ステップ2:歯磨きシートや「ふりかけ」の活用
    ブラシを嫌がる間は、指に巻くシートや、いつものご飯にかけるだけの「口腔ケア用ふりかけ」を使いましょう。
  3. ステップ3:奥歯の「外側」だけ狙う
    全部完璧にやろうとすると挫折します。汚れが溜まりやすい「上の一番大きな奥歯」の外側だけをサッと磨くことから始めましょう。

5. 犬の歯石・歯周病に関するよくある質問(Q&A)

Q. 歯磨きガムだけで歯石は予防できますか?
A. ガムだけでは全ての汚れは落ちません。特に歯と歯茎の間(歯周ポケット)には届かないため、補助的なものと考え、歯ブラシやシートとの併用をおすすめします。
Q. 歯石取りの手術は何歳まで受けられますか?
A. 健康状態によりますが、15歳以上で受ける子もいます。ただし、高齢になるほど麻酔のリスクは高まるため、元気な若いうちに一度リセットしておくのが理想的です。
Q. 歯石がポロッと取れる魔法の粉や液体はありますか?
A. 歯石をふやかして取りやすくする成分を含んだ製品はありますが、それだけで全ての歯石が落ちることは稀です。基本は「浮いたところを磨いて落とす」という物理的なケアが必要です。

愛犬の健康はを守れるのは飼い主さんだけ

犬は歯が痛くても、言葉で伝えることができません。
「食べられているから大丈夫」に見えても、実は痛みを我慢しながら食べていることも多いのです。

「今日1分の歯磨き」が、将来の「数万円の治療費」と「愛犬の痛み」を救います。

私のような後悔をしないで済むように、まずは今日、愛犬の口の中をそっと覗いてみることから始めてみませんか?

私が愛用している歯磨きジェル

私の愛犬のチワワは歯磨きが嫌いです、今でも抵抗します。
歯磨きシートで触ることも大変でした。
しかし、歯磨きジェルを歯にぬることは嫌がりませんでした。
いろいろな歯磨きジェルを試しましたが、これから犬の歯磨きに取り組もうとされている場合は、高価な歯磨き粉や歯磨きジェルを買ってしまって愛犬の歯磨きに失敗してしまうと続かない場合もでてくると思います。
最初は比較的安価で、犬にとっては好みの味がするPETKISS 歯みがきジェルなどがいいのではないかと思います。


PETKISS 歯みがきジェル アップルの香り 40g
¥467(2026/2/23日現在)
PETKISS 歯みがきジェルには3つの風味がありますが、
私の愛犬のチワワはどれも好きで、これを指につけて歯に近づけると舌を出して舐めてくれます。
歯に塗り込むように、毎日食後に2回はつけるようにしています。
まずは何もつけず、指にお湯をつけて歯の汚れをおとします。10秒程度は耐えてくれます。
その後、このジェルをつけて歯全体にぬっています。
しっかりした歯磨きはできているとはいえませんが、歯についた汚れだけはかなり落とせているようです。