犬のオーラルケア 種別の効果とメリット・デメリット

犬のオーラルケアは、犬の健康に密接に関わり飼い主として非常に重要なことです。犬のオーラルケアを怠ると、さまざまな健康問題が発生する可能性があります。犬の口腔内は、人間と同じように細菌が繁殖しやすいく、特に歯と歯茎の間はプラークと呼ばれる細菌の塊が溜まりやすく、これが歯石へと変化していきます。歯石は歯磨きで落とすことが難しく
放置すると歯周病を引き起こします。

犬の歯周病のリスク
歯周病は、犬にとって非常に深刻な病気です。歯周病になると、歯茎が炎症を起こし、歯がグラグラしたり抜けたりするだけでなく、細菌が血液に乗って全身に悪影響を及ぼす可能性があります。具体的には、心臓病、腎臓病、糖尿病などのリスクが高まるとされています。

犬のオーラルケアの重要性

歯周病を予防するためには、毎日の歯磨きが効果が最もある方法です。しかしながら、ほとんどの犬は歯磨きを嫌がりますし、無理やり歯磨きをしたら、愛犬に恐怖心を与え信頼関係を損ないます。また、歯磨きはむずかしく、加減を間違うと歯茎や歯を傷つけてしまう可能性があります。歯を磨かせてくれないワンちゃんや歯磨きができない場合であっても、デンタルガムやガムを与えたり、定期的に獣医師による口腔内チェックを受けることも大切です。

犬のオーラルケア方法

歯磨きがもっとも効果的ではありますが、なかなか難しくすぐに取り組むことはできません。しかしながら、犬が嫌がるからと言ってなにもしないというわけにはいきません。
いろいろなオーラルケアの方法がありますので、簡易的ですがわかりやすく整理してみました。
それぞれのタイプにはメリットとデメリット、注意点があり、どんな犬種に適しているかが異なります。

歯磨きガム

歯磨きガムはもっとも手軽に始められるオーラルケアです。
効果:★☆☆☆☆
手軽さ:★★★★★

メリット

* 手軽に与えられる
* 様々な形状や味がある
* 犬が好きな形状や味を選べるので、愛犬に与えやすい
* 毎日の歯磨きガムは、犬の口の健康を維持するのに効果的

デメリット

* 愛犬の好みによっては食べてくれない
* カロリーが高いものもある
* 与えすぎると消化不良を起こす可能性がある

液体歯磨き

液体歯磨きも歯磨きガムと同じぐらい簡単です、飲水にまぜるだけです。
もし、液体歯磨きを使う場合は、無味無臭の液体歯磨きをつかうことをおすすめします。
効果:★☆☆☆☆
手軽さ:★★★★★

メリット

* 口臭予防効果がある

デメリット

* 嫌がる場合がある
* 誤飲すると危険

犬の飲み水に入れるだけ液体歯磨きの効果とおすすめ商品

歯磨きシート

歯をシートで磨くことができるため歯についた汚れを落とすことができます。汚れを落とせるというのは効果がそれだけでもあります。口の中に異物が入ることを嫌がる犬も多いので、嫌がる犬に使用することは、歯や歯茎を傷つけてしまう可能性もありますので加減には注意が必要です。

効果:★★☆☆☆
手軽さ:★★★☆☆

メリット

* 手軽に使える
* 携帯性に優れている
* 外出先でも手軽に使える

デメリット

* 歯垢除去効果が弱い
* 犬の口を開けてシートを擦り付けるので、嫌がる犬もいる

歯磨きシートではの汚れをとれることができたら、歯磨きジェルをつけたり、歯磨きガムや液体歯磨きなど併用すると効果的です。

歯磨きジェル

犬の歯につけることができるため、歯磨きジェルがつかえるようになると歯磨きシートなども利用できる状態にあるとおもいます。歯磨きジェルを選ぶ際は口の中の細菌の繁殖を抑える、もしくは細菌を減らすことができる製品を選びましょう。汚れを落として、悪い細菌の繁殖をおさえることができれば、歯周病のリスクを下げることが可能です。

効果:★★★☆☆
手軽さ:★★★☆☆

メリット

* 歯磨きシートと併用すると効果が期待できる
* 歯垢や細菌を抑制できる

デメリット

* 好みによっては舐めてくれない
* 価格が高いものもある
* 犬の口にジェルを塗り、指で歯を磨くので、嫌がる犬もいる

歯磨きジェルにはいろいろな商品がありますが、細菌の繁殖を抑える、もしくは細菌を減らすことができる効果が検証されている商品を選びましょう。

歯磨き

犬の歯を歯磨きができるようになると効果は抜群です。葉の汚れを落とし、歯磨き粉で口の中の細菌の繁殖を抑えことにもなり、歯周病のリスクをかなり下げることが可能です。
しかしながら、ほとんどの犬は歯磨きを嫌がります。効果が高いからといって嫌がる犬に無理やり歯磨きはしないようにしましょう。
愛犬との信頼が一番大切です。

効果:★★★★★
手軽さ:★☆☆☆☆

メリット

* 最も効果的な方法
* 歯垢や歯石を落とせる

デメリット

* 愛犬が嫌がる場合が多い
* 使い方を誤ると歯茎を傷つけてしまう可能性がある
* 子犬や歯周病が悪化している犬には使用できない場合がある

歯磨きができるようになると、愛犬のオーラルケアはかなりできているとおもいます。ですが、嫌がるワンちゃんに無理やり歯磨きは辞めましょう。

まとめ

犬のオーラルケアは、犬の口の状況に合わせて適切な方法を選ぶことが重要です。

それぞれのタイプにはメリットとデメリット、注意点があり、どんな犬種に適しているかが異なります。

愛犬の口の健康を守るために、適切なオーラルケアを心がけましょう。

難易度 タイプ メリット デメリット 方法 ポイント おすすめ犬種
簡単 歯磨きガム 手軽に与えられる 食べてくれない場合もある
カロリーが高いものもある
おやつとして与える 与えすぎるは消化不良を起こす可能性 歯を触らせてくれない犬
簡単 液体歯磨き 口臭予防効果が高い 愛犬が嫌がる場合がある、誤飲すると危険 犬の口に液体を流し込み、口の中をすすぐ 無味無臭のものが良い 好き嫌いせずに舐めてくれる犬
口元や歯、歯茎を触らせてくれない犬
難しい 歯磨きシート 手軽に使える 歯垢除去効果が弱い
愛犬の好みによっては嫌がる
犬の口を開けてシートを擦り付ける 嫌がる犬は口を傷つけてしまう可能性 歯磨きを嫌がる犬
難しい 歯磨きジェル 歯磨きシートよりも効果が期待できる 犬の好みによっては舐めてくれない 犬の口ジェルを塗り、指で歯を磨く 嫌がる犬は口を傷つけてしまう可能性 歯を触らせてくれる犬
難しい 歯ブラシ 最も効果的な方法 犬が嫌がる場合が多い
歯茎を傷つけてしまう可能性がある
犬の歯を1本ずつ丁寧に磨く 子犬や歯周病が悪化している
犬には使用できない
歯を触らせてくれる犬

※ 上記はあくまで目安であり、すべての犬に当てはまるわけではありません。
※ 商品を選ぶ際は、愛犬の年齢、歯の状態、性格などに合わせて、獣医師に相談することをおすすめします。

獣医師に相談

犬の口の状況によっては、獣医師の診察や治療が必要になる場合があります。
愛犬の口臭や歯垢が気になる場合は、早めに獣医師に相談しましょう。