愛犬のチワワを散歩していて、時々他の飼い主さんとお話をするのですが、同じチワワを飼っている飼い主さんの愛犬の目が白くなってきて目が見えなくなってきているんだとおっしゃっていました。いわゆる
というやつです。
胸が痛みます。
犬の白内障は、目のレンズが白く濁り、視力が低下する病気で、放っておくと失明のリスクもあります。一度発症すると、根本的な治療は手術しかないそうです。
遺伝性の白内障は防げなくても、日々のちょっとした工夫で発症リスクをぐっと減らすことができるそうです。
それで、今回は、愛犬の目の健康を守るために、日々できる予防とケアのコツをまとめてみました。
我が家のチワワのために調べたことですが、読む人にとっては役に立つかもしれないと思いまして、ブログ記事にしてみました。
白内障ってどんな病気?早期発見がカギ!
犬の白内障は、人間とは少し違う特徴があります。
犬の白内障の特徴
- 若年性が多い: 犬では6歳未満で発症する若年性白内障が多く、遺伝的素因によるものが約7割を占めています。
- 特定の犬種に注意: 特にトイプードル、柴犬、チワワ、ジャックラッセルテリア、アメリカンコッカースパニエルなどの犬種で発症しやすいことが知られています。
- 4つの進行段階: 白内障は初発期、未熟期、成熟期、過熟期の4段階に分類され、早期発見・早期対応が重要です。
こんなサインを見逃さないで!
愛犬がこんな行動をしていたら、白内障の初期症状かもしれません:
- 物や壁によくぶつかるようになった
- 壁伝いに歩くことが多い
- 夜間や暗い場所で動きが鈍くなる
- 目をこする回数が増えた
- 目の色が白っぽく濁ってきた
もしこれらの症状が見られたら、すぐに動物病院を受診しましょう。
白内障の4つのステージ

初発白内障
水晶体の濁りが15%以下の状態。 視覚への影響もほとんどなく、自覚症状はほとんどありません。
未熟白内障
水晶体の濁りが15%以上の状態。 視界がぼやけ、見えづらさが出てきます。
成熟白内障
水晶体の白濁が100%の状態。 光に対する反応はあり、近くで動くものは捉えることは出来ます。
過熟白内障
失明する直前の状態。 水晶体自体が硬くなり始めます。
日常生活でできる白内障予防のコツ
紫外線から目を守ろう!
紫外線は犬の白内障の重要な原因の一つです。過剰な紫外線が水晶体の細胞に損傷を与え、白内障を引き起こす可能性があります。
散歩の時間を見直す
1日のうち紫外線が最も強いのは10時から14時の間であり、この時間帯は避けることが重要です。朝夕の紫外線が弱い時間帯での散歩を心がけましょう。冬場でもピーク時の50%程度の紫外線量があるため、年間を通じた対策が必要です。
サングラスやゴーグル、帽子や服も活用

犬用のサングラスやゴーグルは目を直接的に保護する最も効果的な方法です。UVカット機能があり、飛散防止処理されたレンズを選ぶことが重要です。愛犬のサイズに合った調節可能なストラップ付きのものを選びましょう。
犬用の帽子も効果的な紫外線対策グッズです。帽子をかぶることで目周辺への直射日光を軽減できます。UVカット加工された洋服を着せることで、全身の紫外線対策も可能です。
室内環境の工夫
室内でも窓近くにいる場合は紫外線カットフィルムを貼ることで、保護効果が得られます。
食事で目の健康をサポート!
抗酸化作用のある栄養素の摂取が白内障予防に効果的です。
注目すべき栄養素
- ビタミンC: 水晶体の濁りの原因となるタンパク質を抑制します。
- ビタミンE: 強い抗酸化力で酸化から目を守り、白内障の進行を抑制します。
- βカロテン: 視力を正常に保つ働きがあり、角膜や目の粘膜を保護します。
- アスタキサンチン: 紫外線や脂質過酸化から防御します。
おすすめ食材
ブロッコリー(ビタミンC、βカロテン)、小松菜(ビタミンC、E)、トマト(ビタミンC)、パセリ(ビタミンC)などにこれらの栄養素が豊富に含まれています。
与え方の注意
特定の食材ばかりを与えると栄養バランスが崩れる可能性があるため、総合栄養食を基本とした上で補完的に取り入れることが重要です。
毎日の目のケアとマッサージ
清潔に保つ
毎日の目元ケアは白内障予防の基本です。柔らかいコットンやガーゼを使い、1日1〜2回程度、目の周りの涙や目やにを優しく拭き取りましょう。目の周りの被毛を適切な長さに保つことも大切です。
優しくマッサージ

目の周りには効果的なツボが点在しており、マッサージが白内障予防に効果的です。目の上の少しとがった骨のあたりをクルクルとマッサージし、目の上下のラインを内側から外側になでるように行います。ただし、眼球は押さないよう注意が必要です。
全身の健康管理も大切!
定期的な健康診断
年に1〜2回の定期検診を受けることで、白内障の早期発見が可能になります。白内障のリスクが高い犬種や高齢犬はより頻繁な検査が必要です。定期検診では、眼圧測定、瞳孔を広げる検査、水晶体の透明度チェックなどが行われます。
肥満と糖尿病に注意
定期的な体重測定と運動により肥満を防ぐことが重要です。糖尿病はほぼ100%の確率で白内障を併発するため、糖尿病の予防も大切です。
目のケガを防ぐ環境づくり
室内環境
刺激の強い化学物質や煙、ホコリから目を守る環境づくりが必要です。
爪のケア
外傷性白内障は予防可能です。犬が爪で目を引っ掻かないよう、常に爪を短く保ち、やすりをかけて表面を滑らかにしておくことが重要です。
散歩コース
植え込みのない散歩コースを選ぶことで、顔を突っ込んで目を傷つけるリスクを減らせます。<
「涙やけ」と白内障の関係
目の下の毛が赤茶色に変色する「涙やけ」は、見た目の問題だけでなく、目の健康状態を示すサインでもあります。
涙やけは目のSOSサイン!
涙やけ(流涙症)は、目からあふれた涙が目の下の被毛を濡らし、赤茶色に変色させる症状です。涙そのものは無色透明ですが、長時間被毛に付着することで変色し、特に白色や淡色の犬で目立ちます。
異常のサイン
涙やけは「目に異常がある」サインのひとつであり、白内障やブドウ膜炎、緑内障などの重篤な眼疾患が隠れている場合もあります。
炎症や合併症
白内障そのものが直接涙やけを引き起こすわけではありません。しかし、白内障の進行に伴い目の炎症や痛みが生じると、涙の分泌が増加し、結果的に涙やけが発生することがあります。白内障が進行すると、ブドウ膜炎や角結膜炎などの炎症性疾患を併発することがあり、これらが原因で涙の量が増えたり、目やにが多くなったりします。これが涙やけの発生や悪化につながるケースもあります。
涙やけが白内障リスクを高める可能性
涙やけが進むこと自体が白内障の直接的なリスクを高めるという科学的根拠はありません。しかし、涙やけが進行している状態は「目の周囲に慢性的な炎症や刺激が生じている」「目の病気が隠れている」ことを示している場合が多く、これが間接的に白内障リスクに関与する可能性があります。
慢性的な炎症や感染のリスク
涙やけが進むと、目の周囲が常に湿った状態になり、細菌感染や皮膚炎が起こりやすくなります。慢性的な炎症や感染は、角膜や結膜、さらには水晶体(白内障が発生する部位)にも悪影響を及ぼすことがあります。
目の病気の見逃し
涙やけは、角結膜炎やドライアイ、異物混入など、他の目の病気のサインであることが多いです。これらの病気が放置されると、目の健康状態が悪化し、合併症として白内障が発症・進行するリスクが高まることがあります。
外傷のリスク増加
涙やけがひどい犬は、目をこすったり前足で引っかいたりする行動が増えやすく、これが目の外傷につながります。外傷は外傷性白内障の原因となることが知られています。
つまり、涙やけが進行している場合は、放置せずにその原因を特定し、適切に対処することが、結果的に白内障の予防にもつながるということです。
サプリメントの活用について
獣医師と相談した上で、目の健康をサポートするサプリメントを取り入れるのも良いでしょう。
適切なサプリメント選択
抗酸化サプリメント: 目の細胞の酸化ダメージを防ぐのに役立ちます。
注意点
食事やサプリメントだけで白内障を完全に予防したり治療したりすることはできません。サプリメントはあくまで補助的なものであり、他の予防策と組み合わせることが大切です。
愛犬の白内障を予防するためには、紫外線対策、栄養バランスの取れた食事、毎日の目のケア、定期的な健康診断、そして安心できる環境づくりが欠かせません。涙やけは目の異常のサインかもしれませんので、見逃さずに獣医師に相談しましょう。愛犬の品種や年齢、ライフスタイルに合わせて、獣医師と相談しながら最適な予防計画を立て、大切な家族の目の健康を長く守ってあげてください。
