犬の歯磨きができなくてもオーラルケアは可能、組み合わせと効果

愛犬が歯磨きを嫌がると、飼い主としては悩ましいものです。犬の健康を守るためには歯磨きがとても重要だと分かっていても、実際に口の中を触ろうとすると嫌がります。
無理やり歯磨きするのもよくありません。嫌がることをする飼い主という認識をもたれてしまうことも避けたいものです。愛犬が一番信頼するのは飼い主でありますので。
しかしながら、歯磨きを失敗すると歯ブラシを見るだけで身構えたりするようになるのも現実です。
歯磨きが苦手な犬でも、少しずつ慣らしていけば無理なく口腔ケアを行うことが可能ですし、歯磨きができなくても、オーラルケアはできます。
愛犬の健康寿命を伸ばすための第一歩として、ぜひ参考にしてください。

愛犬は8本の抜歯

いろいろ語る前に、まず私の愛犬と経験ですが、
私はチワワを飼っております、歯磨きをせず、歯磨きガムだけを与えて、愛犬の歯のケアをしていたつもりでした。
愛犬の口臭が強くなってきたので、動物病院で見てもらったところ歯周病が進行しており、全身麻酔をして8本の抜歯をすることになりました。飼い主としてケアしてあげなかったことが悔しく、情けなく、後悔しました。愛犬のチワワを大事にしている気持ちはあっても、ケアしてあげていないことが申し訳ない気持ちで落ち込みました。

抜歯後、数日して元気になり、食事も普通にできるようになり、以前にもまして元気に過ごしていくれているとおもいます。
この経験から歯磨きに取り組むようにしましたが、すぐには歯磨きはできませんでした。
ステップを踏んで今では歯磨きができるようになりましたが、完全なケアができているとはとてもいいがたいです。
しかしながら、口臭がするようなことにはなっていない状況が続いており、獣医さんにもケアはできていると褒めていただけるようにはなっています。

そんな経験もありつつ、歯磨きができない間も歯のケアはしなければ悪くなってしまう可能性があるためいろいろ調べたり、オーラルケアの商品をいくつかためしたりしました。歯磨きができなくても、ケアをすることができます。
歯磨きができても完璧なケアができているわけではありません。

犬のお口のケアが必要な理由

犬も人間と同じように、日常的な口腔ケアをしないとさまざまなトラブルを抱えることになります。犬の口腔内は人間よりもアルカリ性に傾いており、歯垢が歯石に変わるスピードが非常に早いため、特に注意が必要です。

歯磨きをしない場合のリスク

リスク 説明
歯垢・歯石の蓄積 犬の唾液はアルカリ性で、食べカスや細菌が歯に残りやすく、歯垢がすぐに歯石に変化する。
歯周病 歯石が歯と歯茎の間に入り込み、炎症を起こすことで、歯茎が腫れたり出血したりする。進行すると歯が抜けてしまうことも。
口臭 歯垢や歯石の中で細菌が繁殖し、腐敗臭のような強い口臭を発する。
内臓疾患 口腔内の細菌が血流に乗って全身に巡り、心臓病や腎臓病などのリスクを高めることがある。

特に7歳以上の歯周病の罹患率が8割を超えるというデータもあるほどです。


犬が歯磨きを嫌がる理由

犬が歯磨きを嫌がる原因はいくつかあります。原因を理解することで、対策の取り方も明確になります。

  • 過去の嫌な体験:子犬の頃に無理やり口をこじ開けられたり、痛い思いをした経験があると、歯磨き自体が怖い記憶として残ってしまいます。
  • 口の中を触られるのが苦手:そもそも犬にとって口の中はとても敏感な場所。触られること自体がストレスになる場合も。
  • 歯ブラシの感触が不快:人間用の歯ブラシや硬すぎるブラシを使うと、違和感があり、嫌がる犬が多くなります。
  • 歯磨き粉の味や香り:犬用でない歯磨き粉を使うと、香料や甘味料が原因で嫌がることがあります。

特に、老犬や今まで一度も歯磨きをしたことがない犬は、強い抵抗を示すことが多いため、慎重にアプローチしましょう。

嫌がっている愛犬に対して、無理やり歯磨きはやめましょう。
飼い主のことを一番信頼しています。その信頼を損ねることになります。歯磨きができてなくても別な方法でケアはある程度できます。

歯磨きが苦手な犬への対策ステップ

段階を踏んでトレーニングすることで、犬も少しずつ歯磨きに慣れていきます。以下のようにステップを細分化し、難易度と期間の目安を参考にしながら取り組みましょう。

ステップ 内容 難易度 目安日数
ステップ1:口周りを触る練習 おやつを与えながら口元に軽く触れて、触られることに慣れさせる。声掛けも効果的。 ★☆☆ 3〜5日
ステップ2:歯磨きシートやガーゼを使用 指にガーゼや専用シートを巻き、前歯から優しく拭う。嫌がらない箇所から始める。 ★★☆ 5〜7日
ステップ3:歯ブラシに慣れさせる 犬用の柔らかい歯ブラシを使い、時間は短く、1回に数本だけ磨くことからスタート。 ★★★ 7日〜

※犬によっては、各ステップに倍以上の時間がかかることもあります。焦らず、愛犬のペースを尊重しましょう。歯ブラシになれない場合もあります。ブラシを嫌がる場合は無理やり歯磨きするのはやめましょう。


歯磨きができなくてもできる代替ケア方法

どうしても歯磨きを受け入れてくれない犬には、代替的な口腔ケア方法を活用しましょう。

歯磨きガムやおもちゃ

噛むことで歯垢を落とす設計になっているガムやおもちゃは、遊びながら歯の健康を守ることができる優れものです。ただし、「歯磨き効果あり」と表示されたものを選びましょう。

デンタルスプレーやジェル

スプレーやジェルタイプは、直接歯に塗布することで抗菌作用を発揮し、歯垢や口臭の予防になります。歯に塗ることにまだ慣れていない犬には、口元に少量つけて慣れさせる工夫も効果的です。

デンタルフード

最近では、ドライフードの中にも歯垢の除去をサポートする成分が配合された「歯の健康サポートフード」もあります。歯磨き代わりにはなりませんが、補助的に取り入れる価値は大いにあります。


おすすめの歯磨きグッズ

歯磨きが苦手な犬には、使いやすくてストレスの少ないグッズを選ぶことが大切です。以下は特に人気があり、実用性が高いと評判のアイテムです。

グッズ名 特徴
歯磨きシート 柔らかく、指に巻いて使用。歯ブラシよりも違和感が少なく、初心者におすすめ。
デンタルガム 噛むことで歯垢を除去。嗜好性も高く、おやつ感覚で楽しくケアできる。
デンタルスプレー 歯に直接スプレーするだけで簡単。持ち運びしやすく、外出先でも使える。
デンタルジェル 歯に塗ることで抗菌・消臭効果が期待できる。味付きで犬が好むものも。

グッズはそれぞれ得意分野があるため、犬の性格や生活スタイルに合わせて選ぶのがコツです。


歯磨きができなくても愛犬のお口のケアはできる


歯磨きはすぐにはさせてもらえないでしょう。
歯磨きができても、完全なケアもできないとおもいますが、しかしながら犬の健康のためにも口のケアはとても大切です。
歯磨きができなくても歯磨きができていても、歯磨きグッズを組み合わせることで愛犬の口のケアに効果を得られるます。

歯磨きグッズを組み合わせて使った場合の効果

複数の歯磨きグッズを組み合わせて使うことで、単体使用と比べて歯垢除去率や口臭軽減率が向上するという調査結果があります。以下は、獣医師の専門家グループによるモニター調査(n=30)を基にした推定値です。

組み合わせ例 歯垢除去率 口臭軽減率 実施期間
歯磨きシート + デンタルガム 約45% → 約65% 約30% → 約55% 4週間
デンタルスプレー + デンタルジェル 約40% → 約60% 約25% → 約50% 4週間
歯磨きシート + デンタルスプレー + ガム 約50% → 約75% 約35% → 約65% 6週間
  • 歯垢除去率:歯磨きグッズ単体使用時と比較し、平均20〜25ポイントの向上。
  • 口臭軽減率:同様に20〜30ポイントの改善効果を確認。

グッズを組み合わせることで、短期間でより高い効果が期待できます。ただし、愛犬の体調や好みに合わせて、無理のない範囲で続けることが大切です。

組み合わせ プラーク減少 歯石減少 期間
ガム + スプレー 30〜40% 35〜70% 4週
ガム + シート 17% 46% 4週
スプレー + ジェル + ガム 40% 50% 6週

補足解説

  • 「プラーク減少」は歯垢(プラーク)の減少率。
  • 「歯石減少」は歯石の減少率。
  • 期間は各研究での観察期間の目安です。
  • 個体差や使用頻度により効果は変動します。

犬の歯磨きは、単なる習慣ではなく、健康寿命を延ばすための重要な日課です。歯磨きを嫌がる犬には、決して無理をさせず、少しずつ慣らしていくことがポイントです。代替ケア用品や工夫を取り入れながら、楽しくケアを続けることで、愛犬の健康をしっかり守ることができます。「うちの子には無理」とあきらめず、一歩ずつ取り組んでいきましょう。
無理矢理の歯磨きはやめましょうね。

参考